2010.07.29 Thu
【私的音楽評】NO,58 五十嵐セレクト18 担当:五十嵐

前回に続いてコンピの話。
コンピものというと
㈰曲数が多い、㈪CD枚数が多い、㈫箱モノが多い、
というわけで、我が家のCD格納スペースを、結果として、圧迫する傾向にある。
さらに、最近の箱モノには、分厚いライナー、おまけのDVD、といったヴォリュームUP機能が搭載されているので、我が家2F西側の部屋の壁面がCDに浸食されつつある。
でも、意地でも昨今主流のダウンロードシステムには屈したくないんだな、これが。
“Last Soul Company MALACO, A Thirty-Year Retrospective”

(6枚組で102曲)
高さが通常のCDボックスの倍以上、
厚みが約4cmという“ヤバイ”箱ながら、
さらに驚くのが110ページもあるライナーノーツで、
レーベルヒストリーはもとより、全楽曲やアーティストについてのコメントが愛情をこめて書かれている。
レーベル自体は1962年にミシシッピィに立ち上がっているのだけれど、絶好調だったのは
1980年前後と比較的最近?で、当時のディスコ全盛のスムーズ&おしゃれ路線とは、一線を画した
武骨で男らしい路線が、自分のようなひねくれ者指示された(本当か?)。
サザンソウルが好きな人もしくは、これからディープソウルの旅に出てみたい方にはオススメである。
Menmers Only / Bobby Blue Bland
(どうですか、これ。観客の中には、この曲が自分のパワーソング、って思っている人もいるかもしれない。)
http://www.youtube.com/watch?v=-XU5dxAAfzs&feature=related
“For A Decade Of Sin : 11 Years Of Bloodshot Records”

(2枚組で全42曲)
最近のアメリカのインディーズ系のレーベルの中で最も好きなレーベルで、ソウルやブルースといったルーツ系の音楽と、ニューウェイブ系の音楽をうまくMIXできているところが良い。
Old 97s とか、The Bottle Rockets とか、
Richard Buckner とか、比較的最近CD買ったアーティストのうち何組かが、ここから出していたので、コンピを買ってみようと思って買ったら、とっても良かった。アタリだった、ということです。
このレーベルの良いところは、おそらく制作者とアーティストのベクトルがあっているところで、
そこからレーベルとしての統一感のある“音”が生まれるんだと思う。
Blood Sweat & Murder / Scott H.Biram
(この手のアーティストに、個人的には、
もっとYHにエントリーしてほしいです)
http://www.youtube.com/watch?v=KOEgtOXhcts
“20th Anniversary Collection : Green LinnetRecords”

(2枚組で39曲)
ここは、アメリカ南部に拠点を持つケルティック&アイリッシュ・トラッド系のアーティストを抱えるレーベルってゆー、ややこしい?レーベルです。
何回も言いますが、この手の音楽って日本人が苦手にするジャンルの一つらしく、自分がアマゾンで、ソウル・R&B系のコストパフォーマンスの高そうなCDを見つけると、結構な速さで売れてしまうのに、カントリー・ブルーグラス系のCDはずーっと残ってたりする。これって偏見かな。
いずれにしても、単調な2ビートにのっかって披露される名人芸の数々は、JAZZのそれに匹敵する、もしくは大道芸に相当する面白さがあると思うので、よければノックしてみてください。
Music for a Found Harmonium / Patric Street
(結構典型的なケルティックサウンド、でも明るい)
http://www.youtube.com/watch?v=8ycuA5qBuvs&feature=related
それじゃ、また!!
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| 週刊木曜日私的音楽評 | 12:18 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑
フィドルがイイ
Patric Streetが良いね
最近フィドルの音が好きでね。一回ハマルとイイ感じが分かってくる。
カントリー・ブルーグラス系の偏見つーのは、やはりあると思う。
何でしょうかね。
| 素潜り大将 | 2010/07/30 16:34 | URL | ≫ EDIT