2010.07.08 Thu
【私的音楽評】NO,55 五十嵐セレクト17 担当:五十嵐

今でも(つれあいに白い目で見られながら)
年に40~50枚程度アルバムを購入しているわけだけれど、
実は去年の正月からコンピレーションアルバムばっかり買っている。
(単体のアーティストで買ったのは、U2とBob Dylan と Perfume の新譜と、今アマゾンで注文中の “Sinatra & Jobin : Complete RepriseRecordings” だけ)
というわけで、今回から数回にわたってその成果?
をご披露すべく、あまりメディア等でも取り上げられる機会のない、コンピの名盤をご紹介したい。
(こんなの誰が見てくれるんだろう、という一抹の不安もあるけれど。。。)
“Concord Records 30th Anniversary”

6枚組で全74曲
もともと、Concord Jazz の名称で、1972年に設立されたレーベルで、
これまでは、どっちかというといわゆる、通のJAZZリスナーからは敬遠されがちの、中途半端なレーベルという扱いだった。
ところがここ数年、Paul McCartney やらJames Taylor を獲得し、某有名コーヒーチェーン店が資本参加したことで有名な“Hear Music” を親会社の Concord Music Groupが傘下に収めたことで注目を集めている。
さてさて、このコンピだけれど、様々な音源が集められていることは勿論、とっても音自体がいいです。
特にジャズギターやラテンジャズの好きな方は聴いて損はないです。
(medley) / Great Guitars (Carlie Byrd, BarneyKessel, Herb Ellis)
http://www.youtube.com/watch?v=FZnMywoGLvM
“Time Machine A Vertigo Retrospective”

3枚組で41曲
Mark Powell という人が編んだこのコンピはシリーズ化されていて、
他にも、知っている限りでは、Polydor編、Island編、Decca編、Charisma編、Harvest編、があって、60~70年代のブリティッシュ・ロック好きにとっては、たまらないおかずである。
上のいくつかのレーベルコンピを聴くと、当時のバンド連中の試行錯誤の過程がよくわかる。選曲も結構凝っている。
中でも、Colosseum, Bob Townes, Nucleus,May Blitz, Beggars Opera, Gravy Train などB級(失礼!)ながらもおもしろいバンドを数多く集めた、このVertigo編は白眉の一枚である。
Valentyne Suite / Colosseum
(超レアな映像!!)
http://www.youtube.com/watch?v=HNL2US6rS1M&feature=related
“Luaka Bop 10th Anniversary Zero Accidents on the Job”

2枚組で26曲
Talking Heads の David Byrne によって1989年に設立。
中南米やアジアの異端POPなアーティストを紹介してきたレーベルの10周年記念版。
他にもサンバ他の定番コンピも出している。
自分はこのコンピが入口となって、ワールドミュージックの世界にズブズブとはまっていきました。
ところでブラジルの音楽って、CDのジャケット含めて、とってもセクシーだと思いませんか?
Whoever You Are / Geggy Tah
http://www.youtube.com/watch?v=P2UUvG-XuQs
じゃあ、また!!
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| 週刊木曜日私的音楽評 | 10:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
全部初耳!
Great Guitars はまさに黄金で鉄板のコード進行が安心して聴けますなあ
Colosseumは”下世話感”が素晴らしい。
オルガン=ドアーズになっちゃうけど、その寸止め感がそそります。
よくこんな映像を見つけたもんだ。
Whoever You Are / Geggy Tah は逆に今っぽい、現代的。
今度貸してください。
五十嵐さんの掘り下げ度合いに脱帽。これはもうビョーキです。
やつぱさあ、掘り下げる好奇心て必要だよね。
好奇心がなくなったら、ただのノスタルジア人間だもん。
| 素潜り大将 | 2010/07/08 17:06 | URL | ≫ EDIT