2010.06.03 Thu
【私的音楽評】NO,50 キャロルキング「タペストリー」担当:長谷川

【キャロルキング「タペストリー」 】

音楽には力がある。
アークシップが強く思っていること。
当然僕もそう思ってます。
バンドでプロを目指していた頃、当然食べられないのでグッドウィルの派遣バイトをしてました。
あのバイトって、前日16時頃に電話して「明日バイトありますか?」と聞き、仕事があれば「ピッキングの仕事があるから○○時に○○に行って」とだけ言われて集合場所に行くんです。
このバイトになって3~4ヶ月くらい経ったころ・・・
川崎の東扇島の工場に向かうため、川崎駅からバスで移動している時に「俺26歳にもなって、全然目のでないバンドをやっていてこれから先どうなってしまうんだろう・・・」と、急に満員のバスの中で落ち込んで来てしまったことがあって。
その時たまたま持っていたキャロルキングのタペストリーで、2曲目「So far away」を聴いたら、なんだかバスの中だけど泣けてきて。
声とメロディが心の深いところまでそっと入ってきて・・・・それが、思いこみなんだけど励まされている気がして・・・
もちろん歌詞なんて分からないんですよ。
でも、なんだか染みたんです。
まさに、当時の僕にとって「パワーソング」だったんです。
キャロルキングの歌声で心の温度が2度上がって、当時の僕の背中を押してくれたんですね。
ヨコハマフッドのテーマがパワーソングに決まって、最初に思い出した事を書いてみました。
みなさんにとってのパワーソングはなんですか?
▼YouTubeはこちら
http://www.youtube.com/watch?v=urt2cy7AqFs
▼タペストリーといえばやっぱり「You've got a friend」ですね
http://www.youtube.com/watch?v=PKJCACBEEfU
| 週刊木曜日私的音楽評 | 21:37 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
極端だが、歌が自殺を止める時がある
The Pretender (Jackson Browne)
最愛の女にふられて、それが引き金となって自己の全てを否定してしまった。25才のあの頃。
スプリングスティーンをストーンズを拓郎を聴いても何も感じない。食べ物はのどを通らない、それどころか味覚すら無くなってしまった。
いま思えば「うつ」の一歩手間。雲を見上げて「もうどうなってもイイや」と。
でも不思議だ。The Pretenderだけは聴けた。安らいだ。繰り返し、すがった。
訳詞を読んで身体が震えた。そこに俺がいたんだ。
あの娘がいなくなって、身体の半分が無くなった。ならばその半分は自分で探せばいいのだ。
ジャクソン・ブラウンが救ってくれたんだ。
| 素潜り大将 | 2010/06/04 14:25 | URL | ≫ EDIT