2010.04.15 Thu
【私的音楽評】NO,43 五十嵐セレクト14 担当:五十嵐

また前職絡みの話です。
以前の会社に勤めていたときアフター5によく通っていた
八重洲のとんかつ屋さんがあった。
とんかつ屋なのに、よく注文していたのはアジのひらきだったりイカの丸焼きだったり
お新香だったりした。
築数十年のこじんまりとした一軒家で、2階が座敷になっていてちょっとした宴会もできた。
この前仕事で東京駅近くに行くことがあったので、久しぶりに顔を出そうと思ったら「閉店」の張り紙。絶句した・・・
素敵なお店だった。
今は街中にはチェーン店があふれ、お気に入りの店を探すのは容易ではない。
グルメの口コミサイトが流行るのも
みんな同じことを考えているからだろう。
自分が人間として成長できたのも、このとんかつ屋さんともう一軒、
やはり閉店してしまった八重洲のバーのおかげである。
ちなみに、そのとんかつ屋さんからはなんの経緯かは忘れてしまったが、
1970年(亡くなった自分の弟が生まれた年でもある)もののスペイン産のワインをいただいた。
そのワインには今も手をつけていない。
今回は、“耳立つ”ヴォーカリスト(男性編)をお送りします。
【Rain Dogs / Tom Waits】

歌うというよりは、唸るといった表現が適切なヴォーカリスト。
もともとは、音的には端正なつくりだったのだけれど、このころから段々アヴァンギャルドになってきた。
ちなみにこのアルバムには、Keith Richards やChris Spedding も参加している。
“Jockey Full Of Bourbon”
(すごいタイトル・・・)
http://www.youtube.com/watch?v=4KzbT2vfwPA&feature=related
【Superfly / Curtis mayfield】

それまでいい曲はあるけどつくりがやや散漫だった彼の本領が発揮されたアルバム。
ファンキーなファルセットと、独特のカッティングギターが格好いい。
“あの”グループは、きっと“この”アルバムからネーミングしたんだろうな。
1999年没。
“Pusherman”
(晩年にTVプログラム「Night Music」に出演した時のもの。バックが超豪華!!)
http://www.youtube.com/watch?v=oLNW9w1odK4&feature=related
【Flashes Of Fire / Hoyt Axton】

Johnny Cash にも似た感じのファットな声のSSW。
だけど、曲調にはなんというか独特のラテン系?の明るさもある。
Three Dog Night のヒット曲である“Joy to the World”の作者でもある。
こちらも1999年没。
“Lion In The Winter”
(Linda Ronstadt “可愛い”とのデュオ)
http://www.youtube.com/watch?v=ya2dSRcqLBE&feature=related
それじゃ、また
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| 週刊木曜日私的音楽評 | 12:48 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑