2010.03.11 Thu
【私的音楽評】NO.38 PINK CLOUD「BRAIN MASSAGE」担当:長谷川

【長谷川セレクトその13 PINK CLOUD「BRAIN MASSAGE」 】

大学を卒業し、「音楽で飯を食う!!」と夢を抱き、一人暮らしを始めた23歳。
この頃にPINK CLOUD(ジョニールイス&CHAR)のライブDVD「BRAIN MASSAGE」を、ライブに行く前に必ず見て、一緒に弾いてからライブハウスに向かってました。
タブ譜がたくさん販売されている時代でしたが、さすがにPINK CLOUDはあるわけ無く・・・
必至に耳コピをしていたわけです。
CHARのギターの特徴の一つは、響きの良いコード。
短音ならまだしも、コードは分からない・・・
これか・・・
いや、一番上の音がちがうな・・
こうかな・・・
みたいに音を探します。
どうしても見つからない時は、絶対音感のあるバンドのキーボードに頼んで聞いてもらい、「今何の音が入ってた??」と聞き「一番高い音はドだね」と、短音で教えてもらって、ようやくコードに辿り着く。この面倒くさい作業の末正解に辿り着いた瞬間は、何とも言えない喜びを感じていたものでした。
話はがらりと変わります。
小学生の頃に英語教室に通っていました。
この英語教室は少し変わっていて、英語による劇をやるんです。生きた英語を使おうという趣旨だったのでしょうね。
この時の英語の先生が良く言っていた事があります。
宿題を忘れた時に「時間が無くて・・・」と、言い訳すると
「時間は創る物だよ。自分で時間を創り出さなくてはダメです」と。
小学生ですからね、「そんな事言われても・・・・」と思ってました。
それ以外にもこんなことが。
英訳をしていて、この英単語の意味が分からないと安易に人に聞こうとすると、
「辞書を使って、自分で調べなさい。面倒な作業をすると自分の物になるよ」と。
どちらも今の自分にとって大切な言葉となり、自分の考え方の元になっています。
話は戻って、ピンククラウドのコピーの話。
タブ譜を見て弾く事は悪い訳ではないけど、音を探す作業をしたことで、コードの意味を理解する事が出来た。面倒な作業だけど、ただコピーするだけでは得られない事が手に入っていたはずだ。
自分を成長させたいと思う時、この面倒でも一音一音探すように一歩ずつ進むことが大切だと思う。
いろいろな壁にぶつかりつらいと思った時にこの事を思い出し、自分を奮い立たせるためにこの考えを大切にしていきたいと思います。
それにしても、このライブDVDは最高です。
このDVDで後2~3種類の音楽評が書ける。また別の機会に書いてみたいですね。
▼You Tubeはこちら。曲は「ONLY FOR LOVE」イントロのギターのアルペジオが美しい・・・
http://www.youtube.com/watch?v=duJmao9MOM4
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| 週刊木曜日私的音楽評 | 21:40 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑