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市民による市民のための音楽活動支援団体「NPO法人ARCSHIP」

「人」と「街」と「音楽」がもっとつながるための活動紹介をはじめ、神奈川県内の音楽・アートイベント情報をナビゲートします。

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【私的音楽評】NO,18 五十嵐セレクト6 担当:五十嵐

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加藤和彦さんが亡くなった。

僕が敬愛する三人の日本の芸術家の一人だっただけに大ショックである。

僕が思うに、彼の優れている(いた、か)ところは、
音楽に関する先見性(日本で真っ先にReggaeを演った。)と、アーチストの良いところを
引き出すプロデュース力(ミカバンドの面々、泉谷しげる、等)だと思う。


関わったことのあるアーチストの数は相当なものだろう。
日本の音楽業界に与えた影響も相当なものに違いない。



個人的には、学園祭でこの間西さんがセレクトされていた「サイクリング・ブギ」を演ったことが懐かしく思い出される。

理由はともあれ、ご冥福をお祈りします。


今回は、あまり取り上げられることのない1980年前後の、EMI~ワーナー時代の
彼のソロアルバムから3枚セレクトしてみました。


㈰“ガーディニア”by 加藤和彦
ガーディニア


(確か)中2の時にタイトル曲を聞いて、あまりのカッコよさに200m位ブッとんだ
覚えがある。
長いことCDは廃版だったけど、3年前によーやくCD化されました。
冒頭2曲の笠井紀美子とのデュオがとにかく最高。


㈪“パパ・ヘミングウェイ” by 加藤和彦
パパ・ヘミングウェイ



全体を通しては、いわゆる大人のリゾート音楽なんだけれど、1曲目の「SMALL CAFE」だけが異質。
ちょっとLOU REEDの「Berlin」っぽい。
ちなみに、当時先端の音を創っていたバハマのコンパス・ポイント・スタジオ(贅沢!)
でレコーディングされました。



㈫“うたかたのオペラ” by 加藤和彦
うたかたのオペラ



今度はYMO+大村憲司を引き連れて。
ベルリンのハンザ・スタジオ(またまた贅沢!)でレコーディング。
高橋ユキヒロのドラムが冴えわたってて、思わず腰が軽くなる曲があるかと思えば、土地柄クラフトワークっぽい曲もあって、全体をみても彼のキャリアからしたら異質なアルバムかもしれない。

SMALL CAFE / 加藤 和彦(YOU TUBE より)
http://www.youtube.com/watch?v=ClcTPo5C3Lo&feature=related
*動画ではないです
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| 週刊木曜日私的音楽評 | 10:49 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

またひとり、頼れる存在が...。

何故だ。
残念でなりません。
安らかに。

シンガプーラ/加藤和彦(1976年)
http://www.youtube.com/watch?v=QNjuJ_jtFfQ

| 素潜り大将 | 2009/10/19 14:46 | URL | ≫ EDIT















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