2009.09.17 Thu
【私的音楽評】NO,14 五十嵐セレクト5 担当:五十嵐

Shadows And Light / Joni Mitchell
(Jaco Pastorius on Bass)

Slow Turning / John Hiatt
(Sonny Landreth on Guitar)

Morph The Cat / Donald Fagen
(Keith Carlock on Drums)

アマチュアは無論、プロでもプレイヤーとして、自分独自の“音”を
創り上げることは、きっと難しいことなんだろうなって思う。
いろんな意味で上手なプレイヤーは勿論沢山いるけど、
単音なり、フレーズなり、送り出す“音”だけで、聞き手を魅了できるプレイヤーとなると限られると思う。
今回取り上げたアルバムは、自分が考えるところの、“音”で
勝負できるミュージシャンが、その“音”で、主役が理想とする音楽を
創り上げるのに見事に貢献できている、という好サンプルである。
【画像と解説】
Joni Mitchell
“In France They Kiss On Main Street”
http://www.youtube.com/watch?v=o5Pbn5Wga7k&feature=related
「Shadows And Light」の冒頭に収録されている曲。
この頃のジョニとジャコのコンビ?
は完璧で、どちらかというとジャコがジョニ・ミッチェルの音楽アイディアを吸収して、自分のアルバムで咀嚼~独自展開していたように思う。
この映像では、全編ジャコは勿論格好いいのだけれど、この曲に限っていえば、
パット・メセニーのGソロからAメロに入るところは鳥肌モノ!!
John Hiatt
“Drive South”
http://www.youtube.com/watch?v=t7ruuydWOY4&feature=related
「Slow Turning」は他のところで取り上げたことがあるけど、自分が最も好きなSSWであるジョン・ハイアットのアルバムの中でも最も好きな1枚。ただ、ソニー・ランドレスの
ギターがなければ魅力は半減していたはず。
特徴はスライドで、音色の持つ独特の透明感が他のスライド奏者のそれとは一線を画している。
画像は「Slow Turning」1曲目。
ライブ画像。
さすがにスタジオテイクより音は粗めだが、それでもソニー・ランドレス独特の音色を
感じることができる。
Donald Fagen
“Morph The Cat”TV spot
http://www.youtube.com/watch?v=-QMip1zBvLk
「Morph The Cat」は確か3枚目のソロアルバム。
この前からキース・カーロックが参加していて、そのころから、シンプルでありながらほんの少しバックビートっぽいグルーブを感じさせるいいドラマーだなって思っていたけど、このアルバムでは、スネアのレベル(音量)が更に上がっているような気がして、影の主役と言ってもいいほどの存在感を示している。
画像はアルバム紹介のTVスポット。
(「You Tube」にはこれしかありませんでした)
是非ちゃんとした形で(全曲)聞いて欲しい。
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| 週刊木曜日私的音楽評 | 10:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑