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市民による市民のための音楽活動支援団体「NPO法人ARCSHIP」

「人」と「街」と「音楽」がもっとつながるための活動紹介をはじめ、神奈川県内の音楽・アートイベント情報をナビゲートします。

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【私的音楽評】NO,2 五十嵐セレクト1 担当:五十嵐

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【五十嵐セレクトその1】

㈰25Years Of Rounder Records / Various Artists

25 Years Of Rounder Records


㈪Arhoolie Records 40th Anniversary / Various Artists

Arhoolie Records 40th Anniversary


㈫Anthorogy Of American Folk Music / Various Artists

Anthology Of American Folk Music


僕は海外に行ったことがない。
だから僕は異国語で歌われる曲が好きだ。

異国語で歌われる歌を通じて、ロンドンやらシカゴやら、フィラデルフィアやら、
マスルショールズやらにあるスタジオの雰囲気を想像し、
スタジオの近くにあるであろうバーで飲まれる酒の香りを味わうのである。


と、いうわけで音楽は土着的で排他的なものであればあるほどよい。
その土地への吸引力がより高まるからである。
早く言えば、僕にとっては、その土地に行ってみたい、すぐにでも、
と思わせてくれる音楽ほどよい音楽である。


また音楽は、人の心を豊かにしてくれる嗜好品であると同時に、
音楽の中には芸術的な観点から、あるいは、歴史的な観点から、記録されるべきものと考える人もいる。


今回取り上げた3組は、いずれもアメリカの20世紀の大衆音楽に、
歴史的かつ芸術的な価値を認めた3人(Rounderレーベルは3人の集団)が作り上げた作品集である。


Arhoolie(アーフーリー)は、
音楽収集家であったChris Strachwitz(読み方がわからない)氏が1960年に立ち上げたレーベルで、
このコンピは、アメリカの各地のさまざまなジャンル
(ジャズ、ブルース、ポルカ、テックスメックス、ケイジャンなど)
の、今で言うストリートミュージシャンの曲を、
地道にレコーディングして世に送り出してきたCD5枚組107曲の記録である。


ライナーノーツに記載されている貴重な写真集とともに、
僕に強くアメリカ行きを迫る求心力の塊のような素晴らしいアルバムである。


他の2枚も作り手の高い意志が伝わってくる、
アメリカの匂いに満ち満ちた、家宝モノのアルバムである。

ちなみにラウンダーのコンピは9枚組!!

ハリー・スミス渾身の「Anthorogy Of American Folk Music」は6枚組 !
と、いずれも長尺モノなので通しで聞くにはかなり疲れる。


ところで、今の時代に、「こいつは記録に残して置かなくては・・」
と思わせる音楽がどのくらいあるだろうか。
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| 週刊木曜日私的音楽評 | 10:00 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

実にうらやましい話

たぶんRounderレーベルの3人は、パズルのピースを集めるとそれまで見えなかったものが見えることを予測していたのだろう。
ジャズからはじまるポップミュージックはアメリカが生んだ大きな財産だと思う。だからこそこのような膨大な音源を記録して編纂する人がいて、それを聴く人がいる。そしてそれは結果的に海を渡り言語を越えた人々にも感動を与える。
何十万人のコンサートをしたとか、CDがミリオンセラーを記録したとか、そんな価値観しかない日本からみると、実にうらやましい話だ。

| 素潜り大将 | 2009/06/25 16:26 | URL | ≫ EDIT















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