市民による市民のための音楽活動支援団体「NPO法人ARCSHIP」

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【私的音楽評】NO,107 ナルミセレクト1 担当:ナルミ

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『旅の音楽/音楽の旅』


どうも!
「無頼派エレクトロ」のナルミです。
こちらでは初めましてということで、まずは僕の原体験を紹介。

2~3歳頃だったろうか。
近所の多摩川へ、母と遊びに行った時のこと。
「耳に当てると海の音がするよ」
と、母から小さな貝殻を手渡された。
言われた通りにしてみると・・・
空気の出入りするザワザワという音が、確かに潮騒のように聞こえるのだ。
僕はまだ本物の海へ行ったことがなかったけど、音によって海の情景を想像することができた。

ささやかな出来事ですが・・・
僕の音楽人生は、そこからスタートしたように思います。
歌詞以前に、楽曲以前に、「音」にはパワーがある。
たったひとつの音が、自分と世界を結びつけてくれるんですよね。
僕にとって音楽とは、未知の世界に対する憧れそのもの。
さあ、音楽で「想像力の旅」に出掛けよう!

というわけで、今回は僕が旅先で聴くことの多いアルバムを紹介。
80’Sモノが多いのは、このコーナーでそれらがあまりにも冷遇されていることへの義憤の念からです。
(ウソです。)


Dream Land

Dream Land / Aztec Camera(1993)
スコットランド出身のロディー・フレイムを中心とする、ネオアコの代名詞的なユニット。
フリッパーズ・ギターの元ネタ、と言ってしまったら元も子もないかな(笑)。
本作では、ロディー・フレイム自身の熱烈なリクエストにより坂本龍一のプロデュースが実現。
へし折ろうものなら青臭い樹液がほとばしりそうな初期のサウンドを期待するとガッカリかも知れないけど、シルクのように優美な坂本教授のオーケストレーションでドレスアップした本作も捨て難い。
大人になったロディー・フレイムが紡ぎ出す、夏の夜の夢物語。
“Birds”
http://www.youtube.com/watch?v=8Ah5d0_Kzcs



Working With Fire  Steel

Working With Fire & Steel / China Crisis(1983)
リバプール出身のゲイリー&エディーを中心とするユニット。
初期はネオアコとエレクトロポップの折衷のようなニューウェーヴ、後期は「イギリスのスティーリー・ダン」と称されたAOR色の濃い作風でまずまずの人気を博した。
いかにも英国的な瑞々しいメロディーとハーモニー、アフロやスカを咀嚼したエレクトロビート、オーボエやアコギを効果的に配したアンサンブル・・・
ありそうでなかった個性で、もっと評価されても良いと思うのですが。
彼等の音楽を聴いていると、子供の頃の夏休みを思い出します。
“Wishful Thinking”
http://www.youtube.com/watch?v=oj20LKdg8-8


Loveless.jpg
Loveless / My Bloody Valentine(1991)
シューゲイザー(轟音系)の金字塔として、あまりにも有名な一枚。
ディストーションギターをノイズジェネレーターさながらに駆使して築き上げた「ウォール・オブ・サウンド」は、ロックというよりも音響派のアプローチに近い。
とはいえ、60’Sへの憧憬に満ちた甘酸っぱいメロディーとハーモニーは健在で、「癒し系ノイズ」ともいうべきサイケデリアへ聴く者を誘う。
子供の頃、夢中でチャリをこいでいたらふいに見知らぬ光景が広がっていて、不安と恍惚が入り交じったような気分になったことってありませんか?
そんな音楽。
“To Here Knows When”
http://www.youtube.com/watch?v=7Kp6fOGBoYo


Golden Best

Golden Best / Portable Rock (1983~1987)
後年ピチカート・ファイブで「渋谷系」のシンボルとなった野宮真貴が、80年代に在籍していたテクノ歌謡ユニット。
王道的というよりは中庸的な音楽性ゆえか、当時はイマイチ印象に残らなかったけど・・・
今聴くと、あの時代ならではの叙情性や胸キュン感覚が凝縮されていて美味。
バブルの熱狂に呑み込まれる前の、まだまだ緑や空き地の残っていた東京の風景が思い浮かんでくるというかね。
僕もこういうユニットがやりたいです。
売れなくても全然構わないので(笑)。
“Picnic”
http://www.youtube.com/watch?v=Nxklphb6_Ss&feature=related

Sunset Girls
Sunset Girls / De De Mouse(2008)
ファンタジックな世界観でエレクトロシーンに異彩を放つ、遠藤大介のソロユニット。
民族音楽のようなサンプリングボイスやサウンドメイキングの目新しさにまずは耳を奪われるものの、70~80’Sのニューミュージックやフュージョンから影響を受けたとおぼしき和声感覚に確かな素養が窺える。
近年、こういった「エレクトロ新世代」と呼ばれるアーティストが注目されているが、彼等に顕著な「楽曲回帰」の傾向は見逃せない。
クラブミュージックの世界でも、元々コンポーザーやプレイヤーだった人がDJとして活躍するケースが増えましたからね。
(単に本業では食えなくなったからかも知れないけど。)
なんでもジブリマニアだそうで、アートワークからしてそれっぽい。
PVを見て不覚にも泣いてしまいました。
オレってこんなに分かり易い人間だったかなあ~?(笑)
“East End Girl”
http://www.youtube.com/watch?v=tmDjbntsJk0


いかがでしたか?
これらの音楽が、読んで下さった方の旅心をくすぐったなら幸いです。
では、良い夏を!
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| 週刊木曜日私的音楽評 | 10:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

china crisisをセレクトしたところに納得した。

ファッションデザイナーの石津謙介さん(VAN)が
「多感期に出会った音楽と服は、その人の一生に影響する」
の言葉が浮かぶましたよ。

PS:Aztec Cameraのknifeは
日本の秋、それも農村風景となぜか合います。
理由は分かりません。

| nishi | 2011/07/28 17:05 | URL | ≫ EDIT

おお~っ。
まさかnishiさんの口からChina Crisisの名前が出てくるとは思ってもいませんでした。
感激!
僕、一番好きなバンドなんですよ~。

ここにセレクトしたアルバム、東北を訪れた時に田園地帯を散歩しながら聴いていたものが多いです。
確かに、UKの音楽って日本の農村風景にハマるんですよね。
Aztec Cameraはスコットランド、My Bloody Valentineはアイルランド出身。
蝦夷とケルト、共に強大な権力によって北方に追い詰められた民の遺伝子が引きつけ合うのでしょうか?

石津謙介さんの言葉、納得です。
良くも悪くも思春期の呪縛から逃れられないというか(笑)。

| Narumi | 2011/07/28 23:39 | URL | ≫ EDIT















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