2011.02.17 Thu
【私的音楽評】No.85 「猫は屋根」担当:ニシトオル25

そこにいなければ得られないハッピー

すこし前置きを書くと…
横浜HMVが閉店した。
いずれタワーレコードも新星堂も、
さらには電子書籍がフツーになれば、
有隣堂も栄省堂も街から消えるかもしれない。
もっと言えば
TSUTAYAオンラインと大型モニターが家にあれば、
映画館も街から消える。
個性的なアパレル店も古着屋も無くなるか?
楽天ショップで十分だろ?
CD店も書店も映画館もアパレル店も古着屋も
その街の文化の象徴だと思う。
それらが街の情景から消えてしまうのか。
だってネットは便利で安いもんね。うーむ。
さて、ここからが本題だ。
街の文化の象徴のひとつに“ライブハウス”がある。
ライブハウスが売っているのは空間だ。
山好きが山に行くように、
空間は体験するしかその楽しさは分からない。
だからネットでは売れない。ザマーミロだ。
とはいえ多くのライブハウスの空間は
どうもその魅力を勘違いしているようだ。
大げさな照明も立派な音響設備も要らない。
あってほしいのは、
安くて旨い食と酒。音楽に詳しい気さくなマスター。
そして陽気な音楽家と、それをゆったりと楽しむ客だ。
そこで今回紹介するのは横浜を代表する
ブルースシンガー、ムーニー(Mooney)さんだ。
(↓ちょっとバカボンのパパにも似ている)

ムーニーさんが歌い出すと”小屋”の空気が変わるんだ。
ぜひとも、youtubeの映像を見てほしい。
映像では見えないけれど、
きっと客のテーブルには旨い料理とビールがある。
きっと客は笑ってヤジを飛ばしている。
きっと客はMooneyさんと夜更けまで飲み続ける。
そんな空気感が感じられる素敵な映像です。
これが“正しいライブハウス”なんですよ。
「猫は屋根」by Mooney
♪ねこはやねこはやねこはやねこ….
http://www.youtube.com/watch?v=-mAusgUhgdE

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| 週刊木曜日私的音楽評 | 19:09 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑
小山卓治の傑作アルバム"ひまわり"の
タイトル曲(名曲!!!)での彼のHarpは印象的。
| フリーバード | 2011/02/18 00:28 | URL |