2010.11.04 Thu
【私的音楽評】NO,72 椎名林檎「無罪モラトリアム」担当:長谷川

【椎名林檎「無罪モラトリアム」 】

バンドをやっていると、その時はやっている音楽を良く聴きもしないで「あんなのはダメだ」的な感じでいる人が多い。実際自分もそうだった。
そんな固定概念を覆すアルバムが椎名林檎のファーストアルバム「無罪モラトリアム」
衝撃的だったなぁ・・・
1曲目のドラムのフィルインで、当時一緒に働いていた楽器店の仲間と共に打ちのめされた記憶がある。
バンドをやっている人間は、ボーカルだけでなくベースライン、ギターのフレーズ、ドラムのおかず、コード進行、曲の構成・アレンジが良いことを望む。だから、ジャニーズの音楽には興味が無いのだ・・・
このアルバムは、椎名林檎の個人名義なのに、完全にバンドサウンドで上記の要素は全て素晴らしかった。特にベースラインが凄くて、その場でベースラインをコピーし始める店員もいたくらいだ。後にこのベースが亀田誠治だと知るわけだが・・・
と、このアルバムの良さはこれくらいにして(キリがないから)
長く活動している女性ボーカリストの要素に「同性にまず好かれる」ことが必要だと個人的に思っている。
では、「同性に好かれる要素」とは何か・・・
それは、男性に媚びていないことだろう。
「アイドル」でなく「アーティスト」でいたいなら、これって凄く重要な気がする。
インディーズも含めてね。
それと、椎名林檎は男性から見るとおっかなそうじゃないですか?
ほんとにキレイだし・・・
下手したら、人に好かれようなんて全く思っていないんじゃないかと・・・
だから、ギターリストと結婚して子供が出来て、でもすぐ離婚しても逆にそれが格好良く見えてしまう。
この真逆にいるのがAKB48だろうな。
あ、別に批判している訳じゃないですよ。あくまでポジションという意味ですから。
この10年間で活躍している中で「アーティスト」な感じがする数少ないミュージシャン。
これからもこの路線で長く活動して欲しいですね。
▼1曲目「正しい街」
http://www.youtube.com/watch?v=nsf1xg_t97Q&p=98384EACDE74B2D5&playnext=1&index=53
▼名曲「丸の内サディスティック」この曲好きだなぁ~~~
http://www.youtube.com/watch?v=GrfhwfMFGvI&feature=related
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| 週刊木曜日私的音楽評 | 21:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑